人の老化に注目すると、科学者たちは必ず「細胞分裂とテロメア」という1つの老化プロセスに辿りつきます。
イスラエル・テルアビブ大学神経科学部のシャイ・エフラティ准教ら研究チームは『Aging』(11月18日付)で発表した研究によると、テロメアの伸長と老化細胞の減少(短くなったテロメアを延ばすことに成功したと発表。
通常の大気圧よりも高い気圧環境・高気圧の中で酸素を吸入する療法高圧酸素療法を週5回、3か月ほど続けた結果、被験者26名の短くなったテロメアが治療前に比べて20%以上大幅に増加したと判明。これは参加者のテロメアが25年前と同じくらいの長さに戻ったことを意味するようです。細胞レベルで「25歳若返った」ことになります。
さらに重要なこととして、この実験により参加者の老化細胞が最大37%も減少していたのです。
細胞分裂の限界を決めているのがテロメアですので、テロメアを伸長させる方法を確立できれば、細胞分裂の観点では「若返り」が可能になり世紀の大発見です。
過去に多数の若返り法が発表されていますが、学的な裏付けがあって、しかも私たちが実際に試すことができる若返り法となると、ほとんどないのが現状です。
高気圧酸素カプセルは高気圧酸素療法の理論を応用して開発されていますので今回の研究は注目する価値があり更なる研究と成果が期待されます。